成長は遺伝で決まると思いがちですが、実は遺伝の影響は25%~30%といわれています。
遺伝的な要因はたしかにありますが、成長するには遺伝がすべてではなく、周りの生活環境、例えば「睡眠」「栄養」「運動」などの外的要因が影響を与えるとされています。
実際に、両親がそれほど身長が高いわけでもないのに、子供のほうが身長が高いという人は何人もいます。そういう人たちは、日常生活の中に身長を伸ばすために必要なことを自然に取り入れているのです。
また、同じ民族であるにもかかわらず、北朝鮮と韓国では平均身長が7cmも違っているという発表が過去にあったように、やはり遺伝的要因よりも外的要因が影響を与えているのかもしれません。
両親の身長から自分の身長を予測するという計算式もあるのですが、これも普段の生活環境、親子で同じ生活習慣になることの影響もありますので、この結果が正しいわけではありません。参考程度に記載しておきます。
男子=(父親の身長+母親の身長+13)÷2+2
女子=(父親の身長+母親の身長-13)÷2+2
成長のしくみ「重要なのは骨端線の有無」
成長の仕組みとして、重要なのは骨端線と言われています。
骨端線とは、骨と骨の間にある軟骨部分のことで、ここが成長のカギとなります。
骨端線が残っている時期は一般的に男性で17~18歳位、女性は15~16歳位までと言われていますが、中には男性で25歳、女性で22歳ごろまで残っている人もいるようです。
人それぞれですが、この場合はまだ成長の可能性が残ってるということになります。
成長とは骨が成長しているということ。
成長するということは、古い骨を破壊する破骨細胞と新しい骨を作る骨芽細胞により、破壊と再生が繰り返し起こるということです。
これは成長ホルモンによって肝臓で作られる、ソフトメジンCというホルモンの作用によって活性化されます。ですので、ソフトメジンCを作るため、成長ホルモンの分泌は必要不可欠なのです。
大人になると成長が止まってしまうのは、この骨端線部分が堅くなってしまうものといわれています。
世界の平均身長と日本人の平均身長
1位 オランダ 183.3cm
2位 デンマーク 182.6cm
3位 ノルウェー 182.4cm
4位 スウェーデン 181.5cm
5位 リトアニア 181.3cm
6位 ドイツ 181.0cm
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45位 日本 170.7cm
1位 オランダ 169.9cm
2位 デンマーク 168.7cm
3位 ベルギー 168.1cm
4位 ドイツ 168.0cm
4位 ノルウェー 168.0cm
6位 オーストリア 167.6cm
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51位 日本 158.0cm
1位は男女ともにオランダです。デンマークも男女共に2位と、世界でも平均身長の高い国になります。
オランダ人が高身長の理由は諸説ありますが、やはり食生活が大きな理由としてあげられています。オランダ人はニシンやチーズ、豆類など高たんぱくな食材をよく食べます。水もヨーロッパに多い硬水を飲んでいます。
もちろん、高身長同士での小作りなど遺伝的要素もありますが、それも食生活が土台になります。たんぱく質がアミノ酸として吸収されることが、骨の成長に繋がると言われているので普段の食事やサプリメントで補うことは理にかなっていると考えられます。
もちろん、食事以外にも睡眠や運動も取り入れてください。